フィカス・アルテシマ(ゴムの木)

名前
フィカス・アルテシマ
学名
Ficus altissima
別名
フィカス・アルテシマ・バリエガタ
英名
altissima
科・属
クワ科・フィカス属
原産地
東南アジア
難易度
耐寒性
5℃
耐陰性
普通
レア度
増やし方
挿し木、取り木

フィカス・アルテシマの栽培カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
剪定
肥料

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フィカス・アルテシマの特徴

フィカス・アルテシマはクワ科フィカス属(イチジク属)の観葉植物で、沖縄で生産されている観葉植物の中でもっとも人気のある品種です。

鮮やかな黄色の斑が魅力のアルテシマ

フィカス・アルテシマの魅力はなんといっても鮮やかな斑です。太陽の光が強いほど鮮やかな黄色になります。逆に暗い場所に置いておくと斑がライムグリーンに変わっていき斑が目立たなくなっていきます。斑を楽むにはできるだけ明るい場所で管理してあげてください。

花言葉は「永遠の幸せ」

フィカス・アルテシマの花言葉は「永遠の幸せ」「すこやか」です。フィカス(ゴム)の木の強い生命力からこの花言葉が付けられたそうです。
フィカス・アルテシマは見た目も鮮やかで丈夫で育てやすく、室内で育てるのに向いています。インテリア性も高く花言葉も素敵ですので、開店祝い新築祝いなどどんなお祝い事にも合う贈り物になります。

フィカス・アルテシマの由来

アルテシマ(altissima)はラテン語で「最も背が高い」という意味で、成長すると20m以上になるそうです。さすがにその大きさのアルテシマを見たことはありませんが、沖縄で自生しているもので5mを超えるアルテシマはよく見ます。

本来の名前は「フィカス・アルテシマ・バリエガタ」

現在流通しているフィカス・アルテシマは葉に黄色の鮮やかな斑が入っているのが特徴ですが、実は本来のアルテシマには斑が入っておらず、光沢のあるグリーンの葉っぱです。

斑入りの方はアルテシマ・バリエガタ(バリエガタは斑入りの意味)が本来の名前なのですが、斑入りの方が圧倒的に流通しており、こちらが定着しています。

代わりにグリーンのアルテシマは「アルテシマの青」や「アルテシマのグリーン」と呼ばれることが多くなっています。

フィカス・アルテシマの育て方の基本

出来るだけ明るい場所に置いてください

フィカス・アルテシマはある程度耐陰性はあるのですが、やはり明るい場所の方が元気に育ちます。

フィカス・アルテシマの特徴である斑(ふ)は、太陽の光を浴びるほど鮮やかな黄色になっていきます。逆に暗い場所だと葉っぱ全体が濃い緑色に変わってかわっていきます。斑(ふ)が消えて全体が緑色になっても生育上は問題ありません。

ですが、やはり黄色の鮮やかな斑(ふ)がアルテシマの魅力ですので、ぜひ明るい場所で育ててあげてください。

フィカス・アルテシマは沖縄では夏も外に出して育てるので、本来は直射日光に当てても大丈夫な強い植物なのですが、室内の暗さに慣れた葉っぱをいきなり外の強い日差しに当てるとダメージを与えてしまいます。

たまに外に出す場合は昼間の直射日光には当てないように半日陰の場所に出して下さい。

水やりはしっかり乾かしてからタップリと

フィカス・アルテシマの水やりは控えめにした方が安全です。春〜夏は、7日~10日に1回を目安に、土の表面が完全に乾いたら鉢底から抜けるほどのたっぷりの水を与えましょう。秋から冬にかけて回数を減らしていきます。特に冬は生長が緩やかになるため、土の表面が完全に乾いて2~3日してからたっぷりと与えましょう。水やりのポイントは、季節によって頻度が変わりますが、与えるときは鉢底から出るくらいたっぷりと与えることです。

5℃以下にならないようにしてください

フィカス・アルテシマの耐寒性はフィカスの中では真ん中くらいです。ベンガレンシスやフランスゴムより寒さに弱くて、ウンベラータよりは強いといった感じです。

5℃以上あれば枯れることはほとんどありませんが、5℃を下回ると状態が悪くなり、0℃を下回ると枯れるリスクが高くなるので気をつけてください。

肥料の与え方

ロングタイプの肥料がオススメ

肥料は強すぎると根焼けする危険性があるため、ロングタイプや緩効性と言われるような長く少しずつ効くタイプの肥料がオススメです。

3ヶ月くらい効果が続くタイプの肥料を春、夏、秋にそれぞれ1回ずつ与えてください。

即効性の肥料は使わないのが無難です

即効性の肥料は与え方を間違えると効き過ぎて根っこを痛める原因になることがあります。生産の現場では即効性の肥料もよく使われますが、ご自宅などで管理する場合は特別必要になることはないでしょう。できればロングタイプの肥料を使ってください。

根っこが痛んでいる時は「活力剤」

アルテシマに限らず、どのような観葉植物でも根っこが痛んでいる時に肥料を与えてはいけません。根が吸収できる以上の肥料は逆に根っこを痛めてしまいます。代わりにメネデールなどの活力剤を与えてください。

植え替えの際に根っこを崩した場合や、肥料の効きが悪い時にも活力剤は効果があります。

フィカス・アルテシマの仕立て直し

剪定(せんてい)

フィカス・アルテシマは剪定(せんてい)が簡単な植物です。剪定(せんてい)は春から夏にかけて行ってください。事前に肥料を与えたり明るいところで管理するなどして植物の力を付けると芽吹きがよくなります。

それぞれ枝の付け根から10cm〜15cmあたりで切ったところに葉っぱが残るように切っていってください。剪定したそれぞれ枝には葉っぱを2〜3枚ずつ残すようにして、残りの葉っぱは切り落とすと芽吹きが良くなります。

出したい枝の方向の葉っぱを残す

アルテシマは、葉っぱの付け根のところから新芽が出てきます。枝を出したい方向に向いている葉っぱを一番上にするように剪定(せんてい)していくと思った通りの樹形が作れます。

フィカス・アルテシマはフィカスの仲間ですので切ると白い樹液が出ます。付くと固まって取れにくくなるので、皮膚や衣服に付かないように気を付けてください。もし付いた場合はすぐに濡れたタオルなどで拭き取ってください。

植え替え

フィカス・アルテシマの植え替えは土を崩すかどうかで難易度が変わります。大きな鉢に土を崩さず植え替える場合は夏でも冬でも植え替えしても大丈夫です。

逆に土を崩して植え替えると根にダメージがあるので難易度が上がります。

土を崩して植え替える

フィカス・アルテシマは根っこの成長が早い植物ですので、時期を間違えなければそこまで難しくありません。土を崩して植え替える必要があるのは主に古い土を入れ替える場合と古い根っこを整理する場合です。

悪い土を入れ替える

観葉植物の土は長い時間がたつとだんだん泥っぽくなっていきます。特に受け皿に水をためて管理しているとその傾向が強くなります。泥っぽくなった土は水はけが悪くなり根っこにとってよくありません。悪くなった土を入れ替えてあげるとまた元気な根っこがでてきます。

植え替えは春におこってください。全ての土を入れ替える必要はありません。全ての土を入れ替えることも可能ですが、その分枯らしてしまうリスクも増えます。全体の3分の1から2分の1も入れ替えれば十分です。入れ替える際は手で優しくほぐして、出来るだけ根っこを切らないように気をつけてください。

土を入れ替えた後は根っこが痛んでいますので、水やりを控えめにし、肥料は与えずメネデールなどの活力剤を与えてください。

古い根を整理する

フィカス・アルテシマの根っこを見てみると、元気な根っこと古い根っこがあります。古い根っこは自然に分解されるため、無理に取り除く必要はありません。基本的には古い土を入れ替える時に気になればついでに取り除いてください。古い根っこを取り除くためだけに土を崩すのは、リスクもあるのであまりオススメしません。

土を崩さないで植え替える

土を崩さないのであればそこまで気にせず年中可能です。ただし、冬は避けるのが無難です。冬は根っこに寒さが当たる可能性があるのと、そもそも根っこが成長しない時期なので植え替えるタイミングとしては適してはいません。どうしても植え替える必要があるときだけにしてください。

それ以外の時期であれば安心して植え替えしていただけます。植え替え後も今までと同じように水やりをできますし、すぐに肥料を与えても大丈夫です。

アルテシマに出る病害虫

アルテシマは葉っぱにハダニやアブラムシ、土にアリが出ることがあります。

アリ

他の観葉植物と同様に土にアリが発生することがあります。周辺にアリが寄ってくるような餌になるものを置かないようにしてください。

ありの巣コロリなどを近くに置くのも効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシは硬い殻に覆われていて薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどで物理的に除去します。風通しが悪くホコリっぽい環境を好むので、置き場所の環境をよくして予防しましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥していると発生しやすくなります。定期的に葉水をしてあげると発生を抑えることができます。

アブラムシ

アブラムシは風通しが悪かったり、密集して日当たりが悪い、肥料の窒素分が多いと発生しやすくなります。風通しと日当たりをよくし、肥料をあげ過ぎないようにすることで抑えることができます。

アルテシマを育てる上での注意点

フィカスの中では光が必要な植物ですので、できるだけ明るい場所で管理する。ハダニが付かないように風通しをよくし、定期的に霧吹をして乾燥し過ぎないようにすることを気を付けていただくと管理は比較的簡単な植物です。

フィカス・アルテシマの増やし方

フィカス・アルテシマの増やし方は主に挿し木と取り木で、生産の現場では輸入苗が主です。

挿し木

フィカス・アルテシマの挿し木をするのはこれから暖かくなる春先に行ってください。暑い時期もできなくはないですが、成功率は落ちます。

挿し穂は木質化した部分を使ってください。新芽の緑色の部分は挿し木に向きません。さらに葉っぱができるだけコンパクトに固まったものを選んでください。

挿し穂は成長点から10cm〜15cmくらいの長さでカットします。葉っぱを1〜2枚だけ残してあとの葉っぱは切り落とします。特に、新芽の柔らかい葉っぱは必ず落とすようにしてください。新芽の葉っぱが残っていると成功率が落ちます。

観葉植物用を土を用意して5cm〜10cmほどの深さに挿します。涼しくて風通しのよい場所で管理し、土への水やりは土が完全に乾燥しない程度にして、葉水をこまめにしてあげるのがコツです。。早ければ2〜3週間ほどで根っこが出てきます。

取り木

フィカス・アルテシマは取り木もできます。取り木は幹の皮を剥がして濡らした水苔で巻きます。その際に発根剤をスプレーすると根っこがでやすくなります。水苔ごとアルミホイルなどで巻いて乾燥しないようにします。

夏場だと1ヶ月もすると根っこが出てきますので、発根した場所の少し下から切って土に植えてください。挿し木と違って葉っぱを落とす必要はありません。

取り木はできるだけ暑い時期に行ってください。暑い方が発根が早いので短い期間でできます。

挿し木より手間がかかりますが、成功率は格段に上がりますのでぜひチャレンジてみてください。

また、取り木だと大きな枝でも移植できます。例えば大きくなったアルテシマの形がキレイな枝をそのまま移植することも可能です。これは挿し木ではできない方法です。小さな苗を作るなら挿し木、枝ごと移植するなら取り木と使い分けてもいいでしょう。

生産の場面では輸入苗と挿し木が多い

アルテシマの生産の現場では挿し木の他に輸入苗で生産することが多いです。一般の方が輸入苗を手に入れることは難しいので馴染みがないと思いますが、生産に置いてはおそらく全国の生産量の6割以上が輸入苗だと思います。

輸入苗はメリクロン培養と呼ばれる方法で増殖しており、「培養苗」や「メリクロン苗」と呼ぶことが多いです。

生産においては培養苗だと生育が安定しているというメリットがあります。

まとめ

沖縄産の観葉植物の中で圧倒的な人気を誇るフィカス・アルテシマは見た目も鮮やかで育てやすい品種です。ご自宅用としても、贈り物としてもオススメできる観葉植物ですので、品種で迷っている方はアルテシマを選んでみてはいかがでしょうか?