フィカス・ウンベラータ(ゴムの木)

フィカス・ウンベラータ
名前
フィカス・ウンベラータ
学名
Ficus Umbellata
別名
ウンベ
英名
Ficus Umbellata
科・属
クワ科・フィカス属
原産地
熱帯アフリカ
難易度
耐寒性
5℃
耐陰性
普通
レア度
増やし方
挿し木、取り木

フィカス・ウンベラータの栽培カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
剪定

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フィカス・ウンベラータの特徴

フィカス・ウンベラータはフィカス(ゴムの木)の仲間でも最も有名な観葉植物でしょう。モンステラと並んで初心者の方でも知っている方が多い人気の観葉植物です。クワ科フィカス属(イチジク属)で熱帯アフリカ原産の観葉植物で、同じフィカスの観葉植物の中でも成長が早く、鉢植えでもぐんぐん伸びていきます。挿し木もできますので、育てるだけでなくご自宅で増やす楽しみもありますよ。

フィカス・ウンベラータの由来

フィカス・ウンベラータ(umbellata)大きなハートの形をした葉っぱが特徴で、その名前はラテン語のumbella(日傘)から来ているそうです。

花言葉は「永遠の幸せ」

ウンベラータを始めとするフィカス(ゴムの木)系の観葉植物の花言葉は「永遠の幸せ」「すこやか」です。フィカスの持つ強い生命力から来ているそうです。フィカス・ウンベラータは生命力が強く育てやすいだけでなく、インテリア性も高いので贈り物にピッタリな観葉植物です。

大きなハートの葉っぱが魅力のフィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータの魅力はなんといっても大きくてかわいいハート型の葉っぱです。フィカス・ウンベラータのように大きい葉っぱは画面映えもしますので、お部屋をオシャレに飾るにはピッタリの観葉植物です。

また、フィカス・ウンベラータは曲がった形や枝のボリュームのあるタイプ、気根がカッコいいタイプなどさまざまな樹形がある点も魅力です。

フィカス・ウンベラータの育て方の基本

置き場所は明るくて風通しの良い場所がベスト

フィカス・ウンベラータはある程度耐陰性はあるのですが、やはり明るい場所の方が元気に育ちます。できるだけ窓際など光が入る場所に置いてあげてください。ただし、フィカス・ウンベラータは他のフィカス系の植物と比べると葉っぱが薄く、直射日光で焼けやすいので、たまに外に出す場合は昼間の直射日光には当てないように反日陰の場所に出してください。

フィカス・ウンベラータは沖縄では夏も外に出して育てるので本来は直射日光に当てても大丈夫なのですが、室内の暗さに慣れた葉っぱをいきなり外の強い日差しに当てるとダメージを与えてしまいますので気を付けてください。

水やりはしっかり乾かしてからタップリと

フィカス・ウンベラータの水やりは控えめにした方が安全です。春〜秋は、7日~10日を目安に土の表面が完全に乾いたら鉢底から抜けるほどのたっぷりの水を与えましょう。冬の寒い時期は生長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。土の表面が乾いて2~3日ほど置いてからたっぷりと与えましょう。寒い時期は頻度は減らしますが、あげる時はたっぷりと与えてください。

寒さは5℃まで

フィカス・ウンベラータはそこまで寒さに強い品種ではありません。冬場はできるだけ暖かい場所に移動させてください。窓際や玄関などは寒くなることがあるので気をつけてください。エアコンの風は植物に悪いというイメージがありますが、ウンベラータがエアコンの風が原因で枯れるということはほとんどありません。玄関などの寒い場所に置くよりはエアコンの効いた暖かい場所に置いてあげてください。

肥料の与え方

オススメは緩効性の肥料

肥料の量が多すぎると根焼けする危険性があるため、緩効性と言われるような長く効くタイプの肥料を使うのが安全です。3ヶ月くらい効果が持続するタイプの肥料を3月〜10月の間に2〜3カ月に1回ずつ与えるのがオススメです。

即効性の肥料は?

即効性の肥料は基本的はオススメしていません。即効性でなければいけない状況というのがほとんど無いことと、与える量を間違えると根っこを痛める危険性があるため、扱いが難しくなるためです。

肥料が使えないときには活力剤を

ウンベラータに限らず観葉植物は根っこが痛んだ時は肥料を与えてはいけません。肥料を吸いきれずに余計根っこを痛める原因になります。メネデールなどの活力剤は肥料としての効果はありませんが、肥料の吸収や発根を促進します。植替え時や、何らかの影響で根っこが痛んだ時には肥料は与えずに活力剤を与えてください。

冬場は肥料を吸いにくい

フィカス・ウンベラータは13〜15℃を下回る時期になると極端に肥料を吸収しなくなり葉っぱの色が薄くなることがあります。暖かくなるとまた回復しますので、それまで肥料はあげないようにしてください。

フィカス・ウンベラータの仕立て直し

剪定(せんてい)

フィカス・ウンベラータは剪定(せんてい)が比較的簡単な植物です。剪定(せんてい)の時期は春から夏にかけて行ってください。事前に肥料を与えたり明るいところで管理するなどして植物の力を付けます。

それぞれ枝の付け根から10cm〜15cmあたりで切ったところに葉っぱが残るように切っていってください。

剪定(せんてい)をして1週間程度は雨に当てないようにしてください。切った場所から腐って枝枯れする危険性があります。

フィカス・ウンベラータはフィカスの仲間ですので切ると白い樹液が出ます。付くと固まって取れにくくなるので、皮膚や衣服に付かないように気を付けてください。もし付いた場合はすぐに濡れたタオルなどで拭き取ってください。

植え替え

フィカス・ウンベラータの植え替えは土を崩すかどうかで難易度が変わります。土を崩さずそのまま大きな鉢増しをする場合は、時期を選ばず夏でも冬でも植え替えしても大丈夫です。

フィカス・ウンベラータは根っこの成長が早いのが強みですが、逆に根詰まりしやすいので植え替えのタイミングで古い根っこを整理するのも良いでしょう。その際は時期を守ってください。

土を崩す植え替え

もともとあった土を崩して植え替える場合には根にダメージがありますので難易度が上がりますが、フィカス・ウンベラータは根っこの成長が早い植物ですので、他の植物と比べると失敗は少ないと思います。

土を崩す必要があるのは「悪い土を入れ替える」 場合や「古い根っこを整理する」場合です。

悪い土を入れ替える

観葉植物の土は何年もたってくると団粒構造が崩れて泥っぽくなっていきます。このような土は水はけが悪くなり植物の生育に悪い影響を与えます。植え替えの際にこのような土をほぐして落とし、新しい土に入れ替えます。ただし、全て入れ替える必要は必ずしも必要ありません。全部の土を落としてしまうとその分カレルリスクが高くなるので、3分の1から半分も入れ替えれば十分です。

古い根っこを整理する

フィカス・ウンベラータの根っこをよく観察してみると元気な根っこと茶色く枯れたような根っこがあります。この枯れた古い根っこを整理するのも植え替えの目的の1つです。とはいえ、古い根っこはそのまま放っておいてもいずれ分解されます。根っこが多すぎて土が入らないという状況でもなければ、わざわざ古い根っこを整理するために土を崩す必要はありません。

植え替えの時期

フィカス・ウンベラータの根っこは寒い時期には成長がかなり落ちますので、植え替え時期は春から夏に行うようにしましょう。

植え替えた後は直射日光に当てずに涼しい場所で管理してください。植え替え直後は肥料は与えてはダメです。代わりに活力剤をあたえましょう。

土を崩さない植え替え

土を崩さない植え替えであればさらに簡単です。土を崩さないようにひと回り大きな鉢に植え替えてあげてください。この場合は今までと同じように水やりをしても大丈夫ですし、肥料もすぐに与えて大丈夫です。

フィカス・ウンベラータに出る病害虫

ハダニ

ハダニは乾燥していると発生しやすくなります。定期的に葉水をしてあげたり、定期的に換気すると発生を抑えることができます。フィカス・ウンベラータはハダニが付きやすいので特に気を付けてください。

アブラムシ

アブラムシは風通しが悪かったり、密集して日当たりが悪い、肥料の窒素分が多いと発生しやすくなります。風通しと日当たりをよくし、肥料をあげ過ぎないようにすることで抑えることができます。アブラムシもフィカス・ウンベラータに付きやすい虫ですので、こまめに確認してあげてください。
また、アブラムシはアリを引き寄せるので、アリが出た時にはアブラムシが出ていないか葉をよく確認してください。

アリ

他の観葉植物と同様に土にアリが発生することがあります。周辺にアリが寄ってくるような餌になるものを置かないようにしてください。

ありの巣コロリなどを近くに置くのも効果的です。

カイガラムシ

カイガラムシはフィカス・ウンベラータの茎や枝によく付きます。茎や枝に白い塊が付いていたらそれはおそらくカイガラムシです。

カイガラムシは硬い殻に覆われていて薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどで物理的に除去します。風通しが悪くホコリっぽい環境を好むので、置き場所の環境をよくして予防しましょう。

フィカス・ウンベラータを育てる上での注意点

フィカス・ウンベラータは他のフィカス系の観葉植物と同様にハダニやアブラムシが出やすい観葉植物です。ハダニやアブラムシが出ないように風通しをよくし、定期的に霧吹をして乾燥し過ぎないようにすることを気を付けていただくと管理は比較的簡単な植物です。

フィカス・ウンベラータの増やし方は挿し木と取り木

挿し木

フィカス・ウンベラータの挿し木をするのはこれから暖かくなる春頃に行うのがベストです。暑い時期でもできないことはないですが、成功率が落ちてしまいます。

挿し穂は木質化した部分を使ってください。フィカス・ウンベラータの成長途中の枝は緑色をしていますが、その部分は挿し木に向きません。さらに葉っぱができるだけコンパクトに固まったものを選んでください。

挿し穂は10cm〜15cmくらいの長さにカットして、葉っぱを1〜2枚だけ残してあとの葉っぱは切り落とします。残した葉っぱも半分くらいに切ってください。これは葉っぱの表面積を減らして蒸散を減らすためです。

観葉植物用を土を用意して5cm〜10cmほどの深さに挿します。涼しくて風通しのよい場所で管理し、土は乾燥しない程度に定期的に水を与えてください。早ければ2〜3週間ほどで根っこが出てきます。

挿し木で増やしたフィカス・ウンベラータは一度根っこが出ても、後から調子を崩すことがあります。鉢替えをする場合は他の観葉植物を植え替える時よりもしっかり根っこが回ってから植え替えるようにしてください。

取り木

フィカス・ウンベラータは取り木もできます。取り木は幹の皮を剥がして濡らした水苔で巻きます。さらに水苔ごとアルミホイルなどで巻いて乾燥しないようにします。皮を剥がした所に発根剤を薄めてスプレーすると発根が早くなります。夏場だと1ヶ月もすると根っこが出てきますので、発根した場所の少し下から切って土に植えてください。

挿し木と比べると少し手間がかかりますが始めから発根した状態で植えるので成功率が格段に上がります。取り木はできるだけ暑い時期に行ってください。暑い方が発根が早いので短い期間でできます。

生産の場面では輸入苗と挿し木が多い

生産の現場では挿し木の他に輸入苗で生産することが多いです。一般の方が手に入れることは難しいので馴染みがないと思いますが、生産に置いてはおそらく全国の生産量の8割以上が輸入苗だと思います。

輸入苗はメリクロン培養と呼ばれる方法で増殖しており、「培養苗」や「メリクロン苗」と呼ぶことが多いです。

生産においては培養苗だと生育が安定しているというメリットがあります。

培養苗は気根が出やすくなる

また、フィカス・ウンベラータの場合は培養苗から育てると気根が出やすいという特徴があります。

気根は幹の途中から出てくる根っこで、フィカス系の特徴でもあります。気根があると良いかどうかは好みによります。生育上はなくても問題ないので切り落としてしまっても問題ありません。

気根は初めは細い根っこが伸びていきますが、根っこの先端が土まで届くとだんだんと太くなっていきます。気根を太くすることで味のあるカッコいい樹形にすることもできますのでぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

フィカス・ウンベラータは「オシャレ」「強い」「育てやすい」と三拍子揃った観葉植物です。寒さに少し弱いのとハダニが付きやすいという弱点もありますが、そこに気を付けて管理すれば何年でも育つ植物です。ご自宅はもとより贈り物としてもオススメですので、どの植物にするか迷っている方はウンベラータを選んでみてはいかがでしょうか?

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