ハイドロカルチャー(水耕栽培)の新定番!セラミスの魅力とは?

AoNoKiではハイドロカルチャー(水耕栽培)の商品として、セラミスに植え替えた観葉植物を生産しています。今回はハイドロカルチャー(水耕栽培)とセラミスの特徴やメリットなどをお伝えしたいと思います。

ハイドロカルチャーとは?

ハイドロ(水)とカルチャー(栽培)を組み合わせた言葉で、観葉植物では土を使わず、セラミックなどの無機質の素材で栽培する方法を指します。植え込む素材として一番メジャーなのはレカトンと言う素材で、ハイドロボールと呼ばれたりします。

ハイドロカルチャー(水耕栽培)のメリット

ハイドロカルチャー(水耕栽培)でメリットは以下があります。

  1. 虫が出にくく、駆除しやすい
  2. 水管理がしやすい
  3. 根詰まりしにくい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

虫が出にくく、駆除しやすい

おそらく、ハイドロカルチャーに植え替えた植物を検討されている方の多くは虫を出すのが嫌で土を敬遠しているのだと思います。まず初めにお伝えしておくと、ハイドロカルチャーの観葉植物でも虫を完全に抑えることはできません。例えばアリは無機質な場所にでも巣を作ります。また与える肥料によってはその肥料に虫が寄って来ることもあります。

ではハイドロカルチャーは虫の発生抑制に効果がないのかと言うと、そんなことはありません。まずハイドロカルチャーに植え替える時点で土を全て洗い落とすので、生産過程で入り込んだ虫を一旦排除できます。これにより購入時点で虫が入っている可能性が減ります。

土を全て洗い落とします

またハイドロカルチャーは薬剤による殺虫効果が土より高くなることが多いです。土の場合、消毒液を土にかけても全体に浸透させるのは結構難しいのです。全体にかけたつもりが、気泡が所々にできて虫がそこに逃げ込んで生き残ります。ちょっとでも生き残るとそこからまた増えていきます。

ハイドロカルチャーだと全体に綺麗に浸透させやすいので、しっかり駆除しやすいのです。

このことから、虫を出さないように対策するのは土よりハイドロカルチャーが簡単だと言っていいと思います。

水管理がしやすい

植物を枯らしてしまう原因の第一位は水管理の失敗とよく言われます。ハイドロカルチャーに植え替えただけで水管理が簡単になるわけではありませんが、ハイドロカルチャーには大抵水位計が一緒にセットされています。水位計があればそれを見て水やりのタイミングを計れるので簡単になります。土の場合は、その土自体の排水性などによりどうしてもコントロールできない部分が出てきますが、ハイドロは基本的に排水性が高く、必要な水位を保っていれば失敗することは少ないです。

根詰まりしにくい

これは色々な事例と経験による実感ですが、ハイドロ化した植物は土と比べて鉢の容量が小さくても十分保ちます。何年もの間同じ鉢に植えてある植物はどうしても根詰まりしてしまいますが、ハイドロカルチャーでしっかり管理していると全く問題なく維持できます。

おそらくこれはハイドロカルチャーが擬似的な団粒構造を維持し続けることで、植物の根っこにとって良い状態が保たれているんじゃないかと思います。

ハイドロカルチャー(水耕栽培)のデメリット

続いてはハイドロカルチャーのデメリットです。

ハイドロカルチャーへの植え替えが難しい

土からハイドロカルチャーへ植え替える際に土を全て洗い落とすので、枯れるリスクがあります。ハイドロに使う植え込み材と植える植物の組み合わせによっては成功率が極端に下がるものもあるので注意が必要です。

土を落とさず周りをハイドロ素材で包むように植える方法もありますが、枯れるリスクが低い代わりにハイドロカルチャーのメリットもあまり無くなります。

価格が高くなる

ハイドロカルチャーへの植え替えが難しいことに加え、植え込み素材自体も土と比べて高額になるので、その分商品の価格が高くなります。

成長が遅くなる

土と比べて成長が遅くなります。ただし、姿形が変わらないのはメリットとも言えますので、どちらが良いかは考え方によります。

レカトンとセラミスの比較

ハイドロカルチャーはあくまで栽培方法で、使用する植え込み素材は色々な種類があります。AoNoKiではレカトンを含めていくつかのハイドロカルチャー用のセラミック素材で観葉植物を植え替え、テストしました。その中で現在ではセラミスを中心に生産しています。

セラミス
セラミス
セラミスに植え替えたフランスゴム
セラミスに植え替えたフランスゴム

一番メジャーなレカトンと比べてセラミスは何が違うのかを、AoNoKiで生産〜販売した経験の中からお伝えします。

水を吸い上げる力が強い

レカトンと比べてセラミスは水を吸い上げる力(浸透力)が高いです。セラミスは細かい多孔質で、接しているところから水を吸い上げていきます。水を溜めたお皿に、セラミス入りの鉢を置くと1日で30〜40cmくらい吸い上げます。30〜40cmだと10号サイズ(高さ180cmくらい)の植物でも鉢全体に水が広がります。

観葉植物が元気に育つには適度な排水性と保水性が必要ですが、セラミスは粒と粒の間の余計な水分は下に流れて、粒の中に必要な水分をしっかり保持するので植物にとってちょうどいい環境が作れます。

生産段階においてもレカトンよりもセラミスの方が活着率(成功率)が高いです。これはそのままセラミスの方が管理しやすいと言っていいと思います。

見た目が綺麗

これは好みの問題も出てはきますがセラミスの方が見た目が綺麗なので、土の上にマルチングする必要がありません。

粒が細かく、鉢を選ぶのでデメリット

レカトンは粒のサイズがいくつかあり、用途のよって使い分けられるのですが、セラミスは細かいサイズしかありません。大きいサイズの鉢は底穴が大きいものが多く、セラミスがこぼれてしまうことも。ネットで塞ぐなどの一手間がかかります。

セラミス植えの観葉植物の管理方法

基本的には土の植物と管理方法は同じで問題ありません。水やりの時はタップリあげて、お皿に水を溜めないようにする。一応、お皿に水を溜めた場合でも土よりは根腐れしにくいと思いますが、溜めない方が安全です。

水やりのタイミングを図るのはサスティーがおすすめです。ハイドロカルチャーだと水位計が定番ですが、水位計の長さと鉢の高さを合わせる必要があり、意外とちょうどいい組み合わせが見つかりません。サスティーなら鉢の大きさに関係なく使えるので自由度が高いのでオススメです。

セラミスとサスティー
セラミスとサスティー

土を残したままの植物はハイドロカルチャーではありません。

ハイドロカルチャーは土を落としてセラミスなどの素材に植え替えるのが基本です。しかし、中には土を落とさない、もしくは少し土を崩しただけでハイドロボールなどで土を包んだだけの商品や、植え替え方法として紹介されたりしているそうです。

その方法で全く意味がないとか植物が枯れることはありませんが、これまで説明したようなハイドロカルチャーの効果は落ちますので、あくまで別物と思った方がよいです。

AoNoKiで販売しているセラミスの商品は全て土を洗い流して植え替えています。

まとめ

今回はハイドロカルチャーとセラミスにいてご紹介しました。AoNoKiはセラミスを勧めていますが、ホームセンターなどにはここで紹介した以外のハイドロ素材もたくさんあります。植え替えのしやすさや管理のクセに多少違いは出てきますが、どれもコツさえ掴めば植え替えできますので、見た目の好みで選ぶのもいいでしょう。

次回はご自身でチャレンジできるように植え替え時に気をつけていることをお伝えしたいと思います。